御坊市名田町野島、社会福祉法人博愛会(小林隆弘理事長)の特別養護老人ホーム日高博愛園が2024年度「介護職員の働きやすい職場環境づくり厚生労働大臣表彰・奨励賞」を受け、20日に同園で伝達式が行われた。
職員の待遇改善、人材育成、介護現場の生産性向上への取り組みが優れた事業者をたたえようと、昨年度に創設された表彰。同園は見守りセンサー付きベッドや介護ロボット等「見守り支援システム」の導入を積極的に進め、介護現場の生産性向上に努めてきており、介護職員の腰痛予防や業務負担軽減のため「ノーリフトケア(抱え上げない介護)」を推進。介護用リフトの導入や講習会の実施で全フロアのスタッフの腰痛ゼロを実現している。そのほかワークライフバランスや育児・介護と仕事の両立のために休暇制度を充実。介護資格の取得や更新への支援、外国人介護職員や障害者の雇用にも力を入れている。
当日は、県福祉保険政策局の新解美紀局長から表彰状を伝達。小林理事長は「地域の高齢者福祉向上に、使命感をもって取り組んできました。今後もすべての職員が働きやすいと思える職場環境づくりを一層進め、県全体の介護サービス、高齢者福祉向上に尽力したいと思います」と話していた。