1日の防災の日から始まり、9日は救急の日。この日を含む8日から14日までの1週間は救急医療週間で、21日から30日まで行われる秋の全国交通安全運動と、9月は命や安全について考える、または考えようという機会が多い。
先日、御坊市の御坊小学校周辺で、医師と看護師、救急隊員らのチームが救命技術を競う第16回和歌山メディカルラリーが開催された。ひだか病院と日高広域消防の「チームHIDAKA」を含めて県内11チームが、市役所、市民文化会館、中央公民館、福祉センターに設けられた災害や急病、テロといった各種想定の現場で、実際と同じように活動を展開。処置の速さや正確性、適切さを競った。取材したが、緊迫感のなかで行われる活動に圧倒された。
目的は医師、看護師と消防隊員らが一致協力し、さまざまな想定の災害現場で一連の活動を行うことで、現場から始まる救急医療に対応できる柔軟な技術、知識の習得、職種を超えた連携を図るとともに、医療機関と消防隊員の「顔の見える関係」を構築すること。実行委員会の主催で今回、日高地方で初めての開催となり、運営に当たっていた御坊市消防の職員らを含め、とてもいい催しだと思った。
救急医療週間では関係機関が救急医療と救急業務に対する正しい理解や協力を求め、御坊市消防は応急手当てや救急車の適正利用について啓発。まさかのときのために応急手当ての知識を身に付けておくことは大切だ。一方で車を運転しているとき、救急車に道を譲ることも命をつなぐ行為だと思う。これはみんなやっているのではないだろうか。小さなことからもできる救急業務への協力。この機に命や安全についてあらためて考えよう。(笑)