日高町は、産湯海水浴場の海水浴客数(駐車場利用台数等から算出)をまとめた。7月9日から8月25日までの今季は約1万6500人で、昨年(約1万7200人)よりわずかに減ったが、盆時期の巨大地震注意情報を考慮すれば前年以上となる見込みで、好調だった。

 町地域振興株式会社(山田理司代表取締役社長)が運営。今年は今月8日に宮崎県沖で発生した地震で全国に「南海トラフ地震臨時情報」が1週間発表されたことが大きく影響。例年は最も来場者が多い盆期と重なり、本来は一日300台以上の稼ぎ時だが、今年は連日200台に届かなかった。8月だけでみると、昨年を1000人以上上回っており、臨時情報がなければもっと増えていたとみられている。

 逆に7月は前年より約2000人減っており、天候はよかったが、暑すぎたことが影響したとみている。

 平日駐車場の町外利用者1台につき「温泉館『海の里』みちしおの湯」の無料券1枚プレゼントも好評だった。

 産湯は1967年に開設され、遠浅で、約1㌔にわたりきれいな白砂の浜が続く、県中部で随一の規模を誇る海水浴場。山田代表は「盆の書き入れ時の臨時情報が大きく影響して少し減ったが、海の家のメニューを増やしたことで売上は前年より約60万円も増えた。全国的に海水浴場の客が減って閉鎖するところもある中、たくさんの人に来てもらえてよかった」と話している。