8月のテーマは「甲子園」。ある年代以上の人なら誰もが知っている往年の名作野球漫画の最終巻をご紹介します。

 「タッチ」26巻(あだち充著、小学館)

 双子のタッちゃんとカッちゃん、幼なじみの南の物語。南のために甲子園を目指しながら不慮の事故で亡くなった和也。その心を受け取り、野球部エースとして甲子園目指して投げ続ける達也。第68回大会で本当に流れたアナウンスかどうかはわかりませんが、達也と南が互いの心を確かめ合うのと同時に、このアナウンスが書かれます。

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 「ごらんください。晴れ渡った甲子園の空です!

 今年もまた球児たちがもどってまいりました。第68回全国高等学校野球選手権大会。今日から14日間の熱い戦いの始まりです。

 (略)

 今、49校のスタートラインは一線――このなかから優勝チームが、そしてヒーローが生まれます。甲子園は選手を飛躍的に成長させ、チームを目標に向かって団結させる力をもっています。――さあ、今年はどのチームが飛び出すのでしょうか!」