酷暑続きの毎日。外に出ただけでも汗をかく。一日の終わり、汗でべとべとになった体をリセットしてくれるお風呂。身体や頭をきれいに洗って、入浴後、冷房の効いた部屋に入るあの爽快感は至極の一言。だが最近、お風呂に入るのが面倒くさいとパスする「風呂キャンセル界隈」が若者の間で広がっているらしい。何事か。

 風呂キャンセル界隈とは、その名の通りお風呂に入らない人たちのことだ。彼らが主張する理由はお風呂に入ることで時間が奪われ、入浴後のドライヤー、肌の手入れなど、いちいちの行動が面倒くさいから。

 風呂キャンセル界隈の入浴頻度はせいぜい2、3日に1回くらいで、10日入らない猛者もいる。タイパ(タイムパフォーマンス)=かけた時間に対する成果=を重視する今の若者は、お風呂の時間は邪魔くさいのだ。その気持ちも分からなくはないのだが。
 お風呂に入らないと支障も出てくる。髪の毛は皮脂でベタっとしてくるし、化粧や日焼け止めも落とさないと肌に悪い。特に夏場は危険である。しかし、「脂で髪がまとまっていいカンジ♪」と違う方向に陶酔する者もいる。

 もちろん体臭の問題もある。若者の体臭は中高年ほどキツくないので気づきにくいかもしれない。香りつきの制汗シートで体を拭き、ウォシュレットを強めに当ててそれでよしとする者もいるようだ。その場しのぎ感がすごい気がする。

 まだまだ続く暑い日。だるくてやる気が起きないときもある。ただ、やる気がまあまああるときは、入浴も生活のルーティン、いや、身だしなみとして捉えてほしいと思う。清潔でいれる環境があるならば、清潔にしておくに越したことはない。(鞘)