今年で100周年を迎えた甲子園。7日からは、高校野球全国大会も始まっています。今月のテーマは「甲子園」とします。
「ブラバン甲子園大研究」(梅津有希子著、文春文庫)
高校時代吹奏楽部員だったライターの著者が、高校野球のブラバン応援について愛と情熱を込めて紹介した一冊。智弁和歌山が広めた「アフリカン・シンフォニー」、魔曲「ジョックロック」も登場します。
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甲子園や地方球場に通うと、「アフリカン・シンフォニー」を非常に多くの学校が応援曲に使っていることがわかる。アフリカの大地にとどろく象の雄叫びを、ホルンやトロンボーンで力強く表現した威圧感のある曲だ。
(略)
「アフリカン」を日本じゅうに広めた智辯和歌山は「かっせ かっせ 智辯」という勢いのあるかけ声と共に演奏するのが特徴だ。(略)テレビの甲子園中継を見て「うちもあの曲を応援で使いたい」と、アフリカンのことを「智辯」と呼ぶ学校も少なくない。