日本一の梅の産地、みなべ町では梅の天日干し作業が本格化。辺りいっぱいに並べられた梅が酸っぱい香りを漂わせている。
梅は農家が1カ月ほど塩漬けして天日干しを行い、加工業者やJAなどに出荷。その後は調味などの工程を経て、梅干し製品として消費者に届けられる。
収穫作業は例年7月上旬まで行われるが、今年は暖冬の影響で不作に。そのためほとんどの農家が6月中に収穫を終えた。昨年は豊作だったため、去年収穫して塩漬けした梅を今シーズンに天日干ししている農家もある。
東岩代の広村勝利さん(51)も、先月下旬から天日干し作業をスタート。昨年収穫した梅から干し始めている。今年の収穫量は例年の3割ほどだったといい、3月に降ったひょうの影響で傷がついた実も多くみられたという。
広村さんは「今年は暖冬で今までにない不作でしたが、この気候が続くと厳しい。来年は良くなることを願っています」と話した。