開会式で海外から訪れた生徒(手前右)が見つめる中、あいさつする西端さん

 県の第10回アジア・オセアニア高校生フォーラムが29日、和歌山市の県自治会館で開幕した。

 フォーラムは、国内外の高校生が世界共通課題である津波・防災対策、ダイバーシティ問題、貧困問題の3テーマについて議論。今年は県内から16人、県外3人、アジア・オセアニアの11の国と地域から各1人、総勢30人の高校生が集い、日高地方からは日高高校2年の西端一蕗芭(いろは)さんが参加している。

 開会式では参加者が一人ずつ、西端さんは英語で「よろしくお願いします」とあいさつ。岸本周平知事も英語で「国際的な課題について世界の同世代の若者たちと積極的に意見交換をしてください」と呼びかけ、那賀高校とオーストラリア代表の生徒が開会を宣言した。

 30日は各テーマの分科会で研究発表会を開催。西端さんはダイバーシティ問題をテーマに、日本の特別支援学級の課題と解決策について発表した。最終の31日は広川町の稲むらの火の館を訪問し、地震・津波防災対策について学ぶ。