会見で「被害者支援や再犯防止に取り組みたい」と瀧澤検事正

 和歌山地方検察庁の新しい検事正に、瀧澤一弘氏(57)が22日付で就任、25日に会見し、「安全で安心して暮らせる和歌山を守るために精進したい」と抱負を語った。

 瀧澤検事正は東京都出身で東京大学法学部を卒業、1995年に東京地検の検事に任官後、司法制度改革推進本部事務局参事官補佐や最高検検事、千葉地検次席検事を歴任。前任は福井地検検事正で和歌山への赴任は初めてとなる。

 会見では「検察の仕事は、安全で安心に暮らせる社会を守ることと思っている。そのため適正に検察権を行使するよう努めたい」と力を込めたうえで、和歌山で取り組みたいことに被害者支援や再犯防止を挙げ、「矯正や更生保護、自治体とも連携、協力しながら少しでも今の状況を改善したい」と強調。30年ほど前に和歌山城や高野山を訪れたことがあるといい、「本州最南端の潮岬や那智勝浦町の那智の滝、熊野本宮大社にも機会があれば足を延ばしてみたい」と話した。