学校の夏休みが始まった。県内では今月から8月末まで、県青少年総合対策本部が主唱する第60回夏の子供を守る運動が実施されている。調べてみると、県内の刑法犯犯罪少年と触法少年は昨年中302件(前年比106件増)。全刑法犯に占める犯罪少年の割合も13・2%(2・9%増)となっており、引き続き地域全体で和歌山の子どもや若者を守り、育てていく必要があると感じる。
また、この運動の趣旨には、いじめや不登校、児童虐待といった対策すべき重要な課題とともに、SNSに起因する被害防止対策の強化も喫緊の課題。特に夏場は青少年が長期の休みに入るため解放的になりやすく、活動時間と行動範囲が広がり、青少年がトラブルや犯罪に巻き込まれる機会も多くなることが予想されるとある。そのため、7、8月を運動の期間と定め、関係機関だけでなく各種団体や地域社会が一体となって、青少年の非行防止・健全育成、犯罪被害の防止、水の事故や交通事故の防止を図り、全ての青少年が「明るく・正しく・たくましく」育つよう、県内全域で集中的な取り組みが推進されている。
運動の目標は「非行を生まない社会づくりの推進」「犯罪被害及び各種事故の防止」「明るい家庭・明るい地域づくり」。ポスターでは県のキャラクターきいちゃんが「水の事故に気をつけよう」「夜遊び、深夜の外出はダメ」「自撮り画像を撮らない・送らない」「STOP THE いじめ」「考えよう、家族みんなでスマホのルール」「悩みはまず相談しよう」「見逃さないで、子供のサイン」とアピールしている。子どもが被害者や加害者になるニュースがあふれる昨今。子どもたちが明るく、正しく、たくましく育つよう地域全体での取り組みが大切だ。(笑)