由良町の由良中学校の1、2年生62人は22日、自分たちが育てた花で地域に笑顔を広げるフラワーリンク活動として、町内の82歳以上の一人暮らしのお年寄りにニチニチソウをプレゼントした。旧衣奈中から始まり統合して由良中となってからは16年目の取り組みで、生徒たちは汗を流しながら各家を訪ね、受け取ったお年寄りの中には涙を流して喜ぶ姿も見られた。
2020年から4年間はコロナや学年閉鎖などがあって中止にしたため5年ぶり。1、2年生と一部3年生も協力し、自分たちが住んでいる地区のお年寄り宅を訪ねた。
網代地区は2年生の白樫樹希君、岩下蒼唯さん、原佳穂さんと1年生の川村真夢君の4人が担当。それぞれの家を訪ね、「学校で元気に勉強や部活動を頑張っています。このニチニチソウは皆で協力して育ててきました。暑い日が続きますが元気でいてください」などのメッセージ文と一緒に手渡した。
最初に訪ねた谷崎美代子さん(85)は「中学生の子たちが大切に育ててきた花をいただくことができ、涙が出るほどうれしいです。長生きしてきたかいがありました」と感激していた。地区代表の白樫君は「皆さんに喜んでもらえてうれしかったです。また来年も続けていきたい」と話していた。