第106回全国高校野球選手権和歌山大会は20日、2回戦3試合が行われ、第3試合で日高が紀央館との地元対決を制し、ベスト16に進出。息詰まる投手戦は9回で勝負がつかず、日高が延長10回、タイブレークをものにした。
日高
0000001003 4
0000000101 2
紀央館
(延長10回タイブレーク)
日高は7回、山﨑の左前打と犠打で2死二塁の好機に主将の山本が左越えへ適時二塁打を放ち、均衡を破る貴重な先取点。同点とされたが、タイブレークでは1死一、二塁から主砲の髙尾が左中間を破る会心の2点適時三塁打を放ち、続く湯川もきっちりと犠飛でこの回3点で試合を決めた。
投げては先発のエース松山が147球、2失点完投。走者を背負いながらも13奪三振の好投を披露した。5回の1死二、三塁のピンチも2者を連続三振。8回には同点打、タイブレークも1失点を許したものの、最後は2死満塁のピンチを投直に打ち取った。
決勝打の髙尾選手は「大輔(山本)が先制点を挙げてくれたので、次は自分が決めてやると打席に入った。打った瞬間抜けたと思った。最高の気分です」と笑顔いっぱいだった。
紀央館は4回に津村、市谷の連続安打で好機をつくり、暴投で一気に本塁を狙ったが惜しくも憤死。5回には山川の右前打と敵失などで1死二、三塁の絶好機を作ったが、相手エースに封じられた。1点を追う8回、2死一、二塁から市谷が三塁線を痛烈に破る適時打で同点。3点を追うタイブレークでは1死一、三塁から吉田の右前打で2点差。なおも敵失などで2死満塁としたが、あと一本が出なかった。
投手陣は山川、上山、吉田の継投で日高打線を9回まで最少失点に抑えた。