舞妃蓮の郷で先月22日にデビュー後初開花した北吉田白蓮

 御坊市藤田町北吉田のハス池公園を運営するNPO法人北吉田蓮の郷(佐竹成公理事長)は6年越しでハスのオリジナル品種「北吉田白蓮(はくれん)」を開発、はすまつり開催中の公園の一角でお披露目されている。清楚(せいそ)な雰囲気を漂わせる純白の花がお椀のように丸まっているのが特徴で、新たな御坊生まれのハスとして親しまれそうだ。

 蓮の郷は2015年4月、御坊生まれの舞妃蓮と太古の花の大賀蓮を通じて地域の文化育成、交流、ひとづくりに役立てようと発足。「舞妃蓮の郷」と「五反田池」の2つのハス池を整備し、今年も今月末までハスまつりを催している。

 新品種の開発は佐竹理事長から「地元で生まれたオリジナル品種をつくってはどうか」との提案があり、元県職員で林業試験場を最後に退職した中尾俊二さん(69)=日高川町千津川=が18年から引き受けた。ハス池公園で管理している複数のハスの原種から濃いピンクが特徴の「不忍池斑蓮(しのばずのいけまだらはす)」と花の淵が淡いピンクの「巨椋大黒(おぐらだいこく)」の品種を選抜。自宅の鉢で種と花粉を使って交配させたあと21個の種を採取。発芽は13個あったが、21年から花を咲かせたのは1株のみ。その後、22年、23年と自宅の鉢で観察を続け、花芽の数や花の形の安定が確認できたため、今年春に土地名を冠して命名し、直径1㍍の大きな鉢に植え替えて舞妃蓮の郷の入り口付近に移設していた。先月22日にはデビュー後初の開花。近く次の蕾が開花する見込みで、今月中旬まで楽しめるという。

 中尾さんは「オリジナルのハスをぜひ楽しんでいただきたい。いまはレンコンが一つしかないが、数を増やして分根できれば。新品種の登録も佐竹理事長に相談し、考えたい」と話している。