
県農作物病害虫防除所は、病害虫発生予察注意報を発表した。梅などに被害を及ぼしている果樹カメムシ類について、発生量が「多い」としており、引き続き警戒を呼びかけている。
駐在所となっているみなべ町東本庄の県うめ研究所によると、敷地内に設置しているカメムシ誘殺装置の予察灯の今月1日から15日までの誘殺数はチャバネアオカメムシが1252頭(平年288頭)、ツヤアオカメムシが2507頭(平年1041頭)で、過去10年で最大の数値を記録した。これらのカメムシは4月の注意報でも「多い」と発令されており、その後も多発している。
注意報の対象は県内全域で、対象作物は桃、スモモ、キウイフルーツ、梨、ブドウなど。梅は収穫期が落ち着いたため対象外となっているが、各地で収穫前日数など、果実の吸汁による被害が相次いでいる。
今年は成虫の越冬量が多いため大量発生となっている。うめ研究所の研究員によると、カメムシは種類によって越冬場所が違う。チャバネアオカメムシは山間部の落ち葉の下で越冬し、山奥から飛来するため、5月から急に増える。ツヤアオカメムシは広葉樹の葉の間で越冬するため、家の庭など広範囲で見られ、今年は特にツヤアオカメムシが多く発生しているという。「カメムシは光を好むため、なるべく光が外に漏れないようにしてください」と話している。
防除上の注意としては、「柿は富有で被害が大きいため注意が必要。桃やスモモは収穫期の防除となるので、薬剤の使用時期に注意してほしい」などと呼びかけている。

