好きなアーティストの絵や音楽、子犬など、美しいもの、かわいいものはいつもそばに置いておきたい。有名な心理学者は人間の欲求を生理的、安全性、社会的、承認、自己実現の5段階に分類するが、衣食足って求める精神的な安らぎは、第2段階の安全性の欲求に入るのだろう。
かわいい姿で美しい鳴き声を聞かせてくれる野鳥。許可なく捕まえることは禁止されており、たまにメジロを捕まえ、飼っていた人が検挙されたというニュースを聞く。今月26日には違法な猟具をネットで販売した神奈川県の業者、それを購入した客が警視庁に書類送検された(5面に記事)。
古典落語に野鳥を捕まえて売る男の「鷺とり」というネタがある。ある人が久しぶりに会った男に「いまはどんな仕事をしているのか」と尋ねると、最近は「鳥とり」をしているらしく、話を聞くと、捕まえ方はいたって簡単。庭に伊丹のこぼれ梅をまき、それをスズメが群がって食べたあと、殻付きの落花生をまくだけ。こぼれ梅はみりんの搾りかすでできており、スズメはみりんに含まれるアルコールで酔っ払い、落ちてきた落花生がいいあんばいの枕となって、スズメが横になって熟睡。それをホウキとちりとりでかき集めるのだという。
このくだり、桂枝雀のしゃべりが心地よく、酔って寝てしまうスズメを想像するとそのかわいさにほっこりするが、現実に身近なハトやカラスには車に糞を落とされ、いやな思いをすることが多い。
先日、読者からびっくりするほどの集中攻撃を受けた愛車の写真を投稿いただいた(8面に記事)。まるでツバメの巣の下状態だが、こんなことはめったにない。運がよかったと流しましょう。(静)


