御坊保健所管内(みなべ町を除く日高地方)6市町は今年度から、1カ月児健康診査事業を導入。生後28~41日の乳児を対象に受診料が実質無償化されている。
法律で1歳半と3歳児の健診が義務付けられており、国は今年度から新たに1カ月児と5歳児についても健診を推奨しようと補助制度を導入。健診事業を実施する場合に2分の1を補助し、残りの2分の1を市町村が負担する。6市町ではすでに実施している母親の健診時に受診券を配布するなど、実施の体制が取りやすい1カ月児健診事業を導入。補助上限は4000円。主な受診機関のひだか病院でも2500円で受診できるため、市町と国の補助で全額がカバーでき、保護者の負担はゼロとなる。1カ月児健診では身体発育状況、栄養状態、疾病の有無、聴覚、先天性代謝異常などをチェックする。
5歳児健診については御坊市が以前から単独で実施しているが、国の補助を受けるには関係機関との連携など一定の体制整備が必要なことから今年度も国の補助を活用せず実施。他の5町は導入自体を見送っている。
田辺保健所管内となるみなべ町は1カ月児、5歳児の健診とも今後、検討していく。