御坊市制施行70周年記念事業のキュウソネコカミのライブが今月8日、市民文化会館で行われ、満席の832人が来場した。
キュウソは御坊市出身のヤマサキセイヤさんがボーカル&ギターのロックバンドで2009年結成、2014年にメジャーデビュー。兵庫県西宮市を拠点に活動して若者中心に人気となり、昨年2月には和歌山県警「特殊詐欺被害防止」広報大使に就任している。作詞はヤマサキさんが担当しており、「DQNなりたい、40代で死にたい」や今年3月にリリースされた「私飽きぬ私」を聞かせてもらうと、なかなか過激というか、メッセージ性が強く、やるせない気持ちやディスりなど、ありのままの姿や思いをストレートに表現。それがゆえに心に強く響き、何か聴く人が激励を受け、勇気を与えてくれるような感覚に陥るのが人気の秘密でもあるのではないだろうか。
キュウソネコカミは市制70周年記念のスペシャルサポーターにも就任し、委嘱を受けた今年3月には紀州鉄道に乗って列車内にサインを書き、寺内町も散策。ライブの当日もファンがそういった場所を見学しており、ヤマサキさんの出身地を巡る聖地巡礼のようでもあった。
今後もキュウソネコカミのメンバーはもちろん、ファンとのつながりを大切にしながら、聖地巡礼イベントなど何か仕掛けづくりを期待したい。(吉)