御坊市教育委員会は18日の議会定例会で、今年度から市立中学校3年生を対象に英語技能検定の検定料を補助し、無償化することを明らかにした。

 公益財団法人日本英語検定協会が実施する実用英語技能検定のいずれかの級の受験1回分が対象。英検の会場は全国47都道府県の約230都市と海外4都市の「本会場」と、学校、塾などの「準会場」があり、市は原則、準会場で受験した場合に補助。検定料は2級6900円、準2級6100円、3級5000円、4級2900円、5級2500円。

 1級1万2500円と準1級1万500円は本会場での受験方法しかないが、この2つも無償化の対象とする。検定は年3回あり、今年度はすでに1回目が終了しているが、1回目については本会場、準会場のいずれで受験した場合もさかのぼって補助対象とする。

 県教委は15年度から国際人材育成プロジェクト事業の一環で英検を無償化していたが、英検取得率が上がり、学力アップに一定の成果があったほか、検定料引き上げに伴う財政負担の増加もあって、23年度で補助を終了した。御坊市はALT(外国語指導助手)を3人体制にするなど、英語教育の充実に力を入れており、単独で補助制度を継続。英語力の一層の向上を図る。英検は高校受験調査票の加点対象にもなるとされている。

 予算は英語検定料補助金60万円で、全3年生が受験してもカバーできる額に設定。議会では一般質問で天倉勝也議員が兵庫県相生市の先進事例を紹介して検定料の補助を問い、担当課が説明した。