スイスのトッゲンブルクに入団が決まったプロバレー選手の石川さん

 印南町山口出身のバレーボール選手、石川真奈さん(26)が9月から、スイスの女子バレー・トップリーグ所属のチーム、トッゲンブルクに入団することが決まった。すでにプロ契約を済ませており、秋開幕のリーグに参戦する。将来的には世界クラブ選手権出場を目標に、単身、ヨーロッパを拠点にレベルの高いバレーで技術を磨くつもりだ。

 石川選手は印南はまゆうでバレーを始め、印南中、和歌山信愛高では春高バレー等に出場。卒業後は日本のトップリーグ、Ⅴリーグの東レアローズに入団し、3シーズン在籍。その後はトルコのTEDアンカラカレッジで1シーズンプレーしたが、コロナ禍のロックダウンで急きょ帰国。20―21シーズンはⅤリーグのPFUブルーキャッツに所属し、その後は海外からのオファーもあったが、22年から2シーズンはVリーグ入りを目指す福岡ギラソールでプレーし、今年退団した。

 海外挑戦への熱い思いは冷めることなく、エージェントを通じて模索していたところ、トッゲンブルクからオファーがあり、9月1日から来年4月30日までの1シーズンの契約を済ませた。日本の選手や元アメリカ代表選手も以前、スイスリーグでプレーしており、高いレベルの中で自分を磨くことができることが入団の決め手になったという。

 身長180㌢、最高到達点302㌢の高い打点からのスパイクが武器。誰にも負けたくないという熱い情熱が持ち味で「スイスでは高さでは勝てないと思うので、ブロックアウトなど技術をしっかりと学び、磨きをかけたい」とやる気満々。各大陸王者が集まり、クラブチームの世界ナンバーワンを決める世界クラブ選手権への出場が将来的な目標で、「スイスでしっかりと活躍して自分をアピールしたい。将来的にはヨーロッパの強豪チームなどもっと高みを目指していきたい」と話した。