きょう6月14日は世界保健機関(WHO)が定めた世界献血者デー。安全な献血製剤の必要性を啓発し、自発的に献血に協力している人たちに感謝する日。今年は世界献血者デーが始まって20年目の節目となる。
献血の対象者は400㍉㍑の採血に対し、17歳(女性は18歳)から69歳までで、体重が50㌔以上。65歳から69歳までの人に関しては60歳から64歳までに献血経験がある人。つまり、70歳以上は献血することができず、医療機関に安定的に血液を供給するには比較的若者世代の協力が重要といえる。全国的にみると、献血に協力している人は年間で対象者(献血できる人)の5%程度。大半の人が献血に協力していないのが現状だという。
献血者にはメリットもある。血液中のコレステロール、白血球や血小板の数などの検査を無料で調べてくれ、自分自身の健康がチェックできる。また、血を抜かれることで体が血を作ろうと働き、体を活性化させるデトックス効果にもつながるという。
輸血は病気や薬の影響で十分に血液をつくれなくなったり事故などで大量出血した人に行われる。約100万人の患者が必要とし、言うまでもなく献血は人の命を救うという大きな行為。「針を刺されるのが嫌」などというのではなく、積極的に献血に協力し、輸血を必要とする人たちに温かい手を差し伸べよう。(雄)