記録的な円安や物価高騰で全国的に修学旅行の行き先を海外から国内に変更する学校が増える中、コロナ前まで台湾だった日高高校も、今年度の行き先を沖縄に変更した。
同校では2019年度まで台湾へ行っていたが、コロナ流行が始まった20年度から23年度までは国内に変更。今年度はコロナが5類に移行したこともあり、台湾へ行くことも検討したが、ロシアのウクライナ侵攻による物価高騰や22年3月ごろから続いている円安などの影響で旅費が高騰。保護者が支払う金額はコロナ前の10万円程度から1・5倍以上となり、一律に徴収するには高額過ぎるうえ、生徒の小遣いも加えればさらに保護者の負担が見込まれるため、行き先を国内に変更した。
学校は行き先を海外から変更したものの、普段とは異なる環境で学んでもらおうと、沖縄では平和学習を中心にさまざまな体験を検討している。旅行は12月に2泊3日。すでに来年度の行き先の検討時期にもきており、今年度同様国内になる見通しとなっているという。