一騎打ちの戦いとなった御坊市長選は現職の三浦源吾さんが大差で新人を破り、2選を飾った。得票数は8519票、得票率88・7%の圧勝。過去の選挙をみると、2012年5月の市長選は当時現職の柏木征夫さんが8558票で当選。11年4月の県議選御坊市選挙区では自民党現職の中村裕一さんが8168票だった。これらの数字を見ると、御坊市内での体制派というか保守派というのか、そういった票が8000票ほどあるように見え、あとはその時の政治状況や候補者によって一定の批判票や浮動票の動きがあり、勝敗が決まる。

 三浦さんは1期目に「健康で明るく楽しく前向きに笑顔あふれるまちづくり」を掲げ、コロナ禍の中も新庁舎建設や財政の健全化などに手腕を発揮し、2期目の選挙は事実上有権者からの信任投票でもあった。投票率が54・21%で過去最低となる中、8000票台を獲得したことが、三浦市政への信任の厚さを表していると言えるだろう。一方で、1090票が相手候補に入った。筆者も有権者への取材を通じて感じたが、その候補が訴えていた「入札制度の見直しや透明性のある政治」に心が動いた人たちが一定数いるという事実も、真摯(しんし)に受け止めておかなければならない。

 いずれにしても今回の選挙は投票率が低かったのが大きな問題。自民党の政治資金問題による政治不信、政治離れの原因が大きいとも思われるが、三浦市政にとって市民と一緒に歩むまちづくりを進めるためには、いま以上に政治への関心を高める努力をしていく必要があり、私たちマスコミもまた、その責任の一翼を担っていることを肝に銘じたい。(吉)