日高川町のヤッホーポイントで記念撮影する台湾の学生たち

 日高地方への教育旅行を受け入れている紀州体験交流ゆめ倶楽部は17・18日、今年度初めての海外からの修学旅行生の民泊体験を実施した。

 訪れたのは、台湾・台北市の西松(せいしょう)高級中学校の15~18歳の生徒32人。16日に京都を観光し、17日に和歌山を訪れた。和歌山市の向陽高校の生徒らとの交流会の後日高地方入りし、日高川町の南山若者センターで受け入れ家庭との対面式を行ったあと、3、4人ずつのグループに分かれて1泊のホームステイを楽しんだ。

 台湾では今月3日、東部の花蓮県で地震があり、受け入れ家庭から「地震は大丈夫でしたか」と心配する声も聞かれたが、生徒らは「私たちは元気です」とやりとりする場面も。ホームステイでは日高川町の道成寺やヤッホーポイントを案内する家庭もあった。生徒らは18日朝に日高地方を出発、大阪公立大学などを見学し、帰国した。

 ゆめ倶楽部は21日にも、マレーシアの中学・高校生34人との交流会を開き、太巻きづくりの体験を提供した。

 事務局によると、今年度に入り民泊や体験学習の問い合わせは増えてきており、受け入れ予定の団体・学校数は18日現在で約40組あるという。海外は台湾、香港などアジアが中心で、愛知や神奈川、東京の高校も予約がある。2023年度の受け入れ実績は76組3905人で、22年度(2696人)より1209人の増。売上も約2000万円となる見通しで、22年度の1130万円からほぼ2倍となった。