全面通行止めとなっている法事トンネル

 2021年から全面通行止めとなっている日高川町愛川(あたいがわ)地内、県道上初湯川皆瀬線法事トンネルの改修工事が、25年度末で完了する見通しとなった。

 場所は上初湯川ふれあいの家(旧上初湯川小学校)から西約2㌔。トンネルは1955年に竣工し、長さ271㍍、幅約4㍍の1車線。完成から約70年が経過し、老朽化が進んでいたため、県は21年5月から改修工事を進めている。当初は23年度末で完了する予定だったが、22年6月、改良区間のトンネル上部が崩落し、延長4㍍から5㍍区間にわたって土砂でトンネル内が埋まった。その後もトンネル側面に亀裂が確認されたため工期が当初の計画より2年遅れとなっている。

 現在は対策工事区間の166㍍のうちすでに60㍍が完了し、43㍍が施工中、残りは63㍍となっている。崩落区間については今後、トンネル上部を補強するなどの対策を行い、堆積している土砂の撤去を進める。

 法事トンネルは愛川地区と上初湯川を結ぶ重要な生活道。現在は上初湯川地区から役場美山支所に行くには初湯川の川沿いを通る町道初湯川上初湯川線しかなく、県道初湯川皆瀬線を通るより10分程度遅くなる。地域住民からは一日も早い完成を望む声が上がっている。