御坊市藤田町藤井、国登録有形文化財の瀨戸家住宅で27、28の2日間、県内外の職人にスポットを当てたイベント「温故知新 歴史と文化と職人と」が開かれる。ニットや黒竹、染物など県内8店舗がインスタレーション展示や販売を行う。

 和歌山市でニット製品販売を手がける「tunagu」の岡本香さんが主催。県内で活躍する職人を多くの人に知ってもらおうと、岡本さんの個人的なつながりで賛同した岡本さんを含め8人(8店舗)が出展する。

 日高地方では、サスティナビリティーへの取り組みの中で毛皮のリフォーム専門プロジェクトを立ち上げている御坊市のSereno Internationalの久堀裕也さん、日高町原谷特産の黒竹の伐採から加工までを一貫して手がける有限会社金﨑竹材店の金﨑弘昭さん、染元として1948年から染物事業を手がけ、祭礼用具など各地域に古くから伝わる貴重で文化的価値の高い染物等を請け負っているそめみち染物旗店の染道祥博氏さんの3人・3店舗が参加。インスタレーション展示や販売を行う。

 ほか、海南市で特殊伐採を行っている木村林業、海南市のニット製品販売のubupuph、お茶の仕入れ、販売だけでなく茶作りにも参加している和歌山市の諏訪園茶舗、豆菓子製造の富田林市の株式会社冨士屋製菓本舗楽豆屋が出展・販売する。

 入場無料。特設駐車場は瀨戸家住宅東側と株式会社狩谷電気店従業員駐車場。

 「貴重な建物と、こんな職人がいることを多くの人に知ってもらいたい」と来場を呼びかけている。詳しい問い合わせは岡本さん℡090―5050―0240。