岸本周平知事は2日会見し、県優良産品のプレミア和歌山を廃止し、2025年度から新たな県産品推奨制度を創設すると発表した。

 プレミア和歌山は県内で生産、製造された和歌山ならではの産品を発信しようと2008年度からスタートし、これまで446事業者の加工食品、伝統工芸品、農林水産物、観光資源など1316商品を認定してきた。岸本知事は「プレミア和歌山は効果があり、事業者の励みにもなったが、結果として数が増えて、何がプレミアか分からなくなってきており、もっと商品を厳選する必要がある。商品ロットが少ないものも認めていたが、大量に注文を受けても販売できないことがあった」などと説明。「eコマース(電子商取引)での販売や、ネット投票での推奨品選考など新しいコンセプトを取り入れていきたい」とした。

 現行のプレミア和歌山は有効期間が5年間となっており、23年度に認定された商品は28年度末まで有効。今年度はプレミア和歌山の新規申請、更新申請の受付は行わず、新たな制度設計を行い、25年度から新制度を始める。