人気ゲーム、ポケットモンスター(ポケモン)のキャラクターが描かれたマンホール蓋(通称ポケふた)がついに県内5カ所に設置されることが決まり、25日にお披露目式が行われた。和歌山のポケモンファンにとっては待望のポケふた設置。どの町にどんなポケモンが来るのか、わくわくしながら予想していた人も多かっただろう。

 ポケふたは、設置される町の名物とともにそれをイメージしたポケモンが描かれ、世界で一つだけのデザインとなっている。今回設置が決まった5市町だと、和歌山市は和歌山城の別名虎伏城から虎をモチーフにした「レントラー」、高野町は修行の地高野山をイメージして修行ポケモン「ウーラオス(れんげきのかた)」、白浜町は円月島とパンダをモチーフにした「ヤンチャム」、串本町はロケット・宇宙のまちを連想させる星型ポケモン「ピィ」やUFOのようなフォルムの「ジバコイル」、那智勝浦町は熊野信仰のシンボル那智の滝と時の神様として崇められるポケモン「セレビィ」が描かれている。どれも町の特徴を捉えた魅力あるデザインだ。

 実は日高地方に、ポケモンのゲームに登場する町のモデルとなった地域がある。みなべ町の清川地区で、ポケモン金銀シリーズに登場する「ヒワダタウン」のモデルになっている。紀州備長炭の産地で職人が多く住んでいることになぞらえ、職人の町という設定で、ゲーム内でも炭焼き職人が登場し、それに関連するイベントも発生。「カモネギ」というポケモンが登場する。

 個人的には清川にポケふたが設置されたらとても嬉しかったのだが、今回はおあずけになってしまった。再び県内に設置される機会があれば、ぜひそこに設置してもらいたいと、切に希望している。(鞘)