日高高校の1、2年生10人が3月中の約10日間、姉妹校提携を結んでいるデンマークのフレデリクスハウン高校を訪れ、現地の高校生と交流した。両校の交流は2009年から始まり、隔年ごとに訪問し合っていたが、コロナの影響で2019年以降中止しており、今回の訪問が5年ぶりの再開となった。

 生徒たちはそれぞれ別のホームステイ先に宿泊し、フレデリクスハウン高校の授業に参加した。帰国した生徒たちに取材したが、日本とのあまりの違いに驚いたようだった。デンマークでは16歳から自動車免許を取ることができ、親が同乗なら運転が可能で、学校まで自分で運転してくる生徒も。授業は私服でパソコンを片手に自由に受けているという雰囲気。印象的だったのが授業中に飲食する生徒がいるようで、全校集会時にもリンゴをかじる姿が見られたという。またデンマークの平均身長が世界でも上位で日本と比べて男女とも10㌢程度高いこともあってか、同世代ながら大人びて見えたと話していた。

 最後に訪問を終えた今の気持ちを尋ねたところ、「日本中心の考えから世界を考えられるようになり、視野が広がった」「英会話は間違いを気にしていたが、気にせず喋れるようになり、自信が持てた」、逆に「伝えたいことがたくさんあるのに、英語力や単語力不足を痛感し、もっと勉強したいと思った」などの声があった。

 デンマークという全くの異国に1人でホームステイするチャレンジ精神には脱帽させられる。目を輝かせながらデンマークでの思い出を語る生徒たちの姿から、十分な成果が得られたことを感じた。訪問での思いが、今後の学校生活や、また将来に生かされることに期待したい。(城)