JR西日本は16日、春のダイヤ改正を実施する。エリア全体では北陸新幹線金沢―敦賀駅間の延伸開業に伴い、近畿圏から北陸エリアへの速達性が向上。きのくに線(紀勢本線)では大きな変更点はないが、他路線との乗り換えがスムーズにできるよう改善され、早朝・深夜帯で大阪方面との直通運転が増えるなど、利便性の向上が期待される。(8面に本紙エリア各駅時刻表)

 きのくに線は▽時刻の変更▽平日早朝の快速が天王寺まで直通運転▽深夜の紀州路快速御坊行きの増加――が主な変更点。時刻の変更は、列車との運転間隔を改善するため、平日午後5時50分和歌山発御坊行きの普通電車が午後6時ちょうど発に変更となる。このほか、和歌山方面行きは午後6時40分御坊発和歌山行きの電車が6時34分発に繰り上げられる。

 早朝の快速の天王寺までの運転は、平日の午前6時台と7時台の御坊駅から快速運転に変わる紀伊田辺発の電車(御坊駅6時12分発、7時7分発の2本)が天王寺駅までの直通運転となる。一方、京橋まで直通運転だった平日午前5時11分御坊発の始発電車は、和歌山までの運転となる。

 深夜の紀州路快速御坊行きは、大阪市内から御坊まで乗り換えなしで利用できる電車は午後9時29分京橋駅発、午前0時31分御坊着の最終電車だけだったが、土曜休日の午後8時29分京橋発、午後11時31分御坊着が増設される。電車は京橋から大阪環状線内回りを経由、天王寺駅から阪和線に乗り入れ、和歌山駅から普通電車となる。