少年ジャンプ+で連載中、遠藤達哉さんによる大人気漫画「SPY×FAMILY」の劇場版オリジナルストーリーを小説化。

 あらすじ 世界各国が水面下で熾烈な情報戦を繰り広げていた時代。西国(ウェスタリス)の情報局対東課〈WISE(ワイズ)〉の敏腕諜報員(エージェント)の〈黄昏(たそがれ)〉ことロイド・フォージャーがいつものように任務に当たっていたところ、進行中のオペレーション〈梟(ストリクス)〉の担当を変更するという指令が。しかし新たな担当に選ばれたのは、無能な男だった。その頃イーデン校では、優勝者に〈星(ステラ)〉が授与されると噂の調理実習が実施されることに。少しでもオペレーション〈梟〉の進展を示し〈WISE〉へ任務継続を交渉するため、ひいては世界平和を守るため、ロイドは審査員長を務める校長の好物である〝フリジス地方〟の伝統菓子「メレメレ」を作ることをアーニャに提案。本場の味を確かめるため、フォージャー家は家族旅行でフリジスへ向かうことに。その一方でヨルは、出発前にロイドと謎の女のやりとりの一部始終を目撃してしまい、仮初めの関係に一抹の不安を覚えながらの家族旅行となってしまう…。そんな家族旅行の途中、列車内でアーニャは怪しげなトランクケースを発見。その中にはなぜかチョコレートが…。不思議に思っていると、トランクケースの持ち主が戻って来てしまい、驚いた拍子にアーニャは誤ってそのチョコレートを飲み込んでしまう。ところが、そのチョコレートには世界平和を揺るがす重大な秘密が隠されていた!?たたみかけるように、旅先で起こるハプニングの数々!! 世界の命運は、またしてもこの仮初めの家族に託されてしまった――。

 綺麗にまとまっているストーリーで、キャラの魅力もよく引き出せていると感じました。最近のアニメは、原作が映画化されることが多いので、オリジナルストーリーを映画化するのも、また違う楽しさがあっていいと思います。 (米)