議会で5選出馬の意向を表明する小谷町長

 10月23日の任期満了に伴うみなべ町長選挙に向け、現職の小谷芳正氏(74)=筋・4期=が12日、5期目への出馬を表明した。同日開かれた議会定例会一般質問で、下村勤議員の質問に答え、明らかにした。

 下村議員は、「小谷町長が就任してこれまで、大きな災害や不祥事もなく、町の発展に多大な貢献をされたことに感謝しています」と評価。これまでの自身の成果を問うとともに「防災減災、人口減少対策など、残りの任期でできないことも多々ある。そのことも踏まえ、次期町長選挙について考えをお聞かせ願いたい」などと質問した。

 小谷町長は「残りの任期も精いっぱいやりたいが、早急に取り組まなければならない課題もあり、ふるさと発展のためにリーダーとして舵取りを進めてほしいという声もいただいている。熟慮に熟慮を重ねた結果、信頼をいただいている皆さん(の期待)におこたえすることが私の使命と考えた」と、出馬の意思を固めたことを明かした。

 これまで4期約16年間の自身の行財政運営については、「第2次長期総合計画に沿いながら、順調に進んでいる」としたうえで、産業振興や災害対策、特定健診受診率アップ、上南部・高城中学校統合事業などについて具体的な対策を挙げながら、「さまざまなチャネルを使って、実のあるものにしていきたい」と5期目への意欲を示した。

 現時点で次の町長選への出馬を表明しているのは小谷氏だけだが、現職若手議員が立候補に向け準備を進めているとみられ、ほかにも中堅議員や金融機関に勤める男性の出馬の可能性がささやかれている。

 小谷氏は旧南部川村の職員で、町村合併協議会事務局長、合併後の副町長などを経て2008年、町長に初当選した。