今年に入り、米テキサス州や南米チリ、中国と、世界各地で大規模な山火事が発生。日本国内でも1月に広島県江田島市で山林約240㌶、県内でもすさみ町で山林約13㌶が焼ける火災があり、御坊市と日高広域の両消防本部は例年、空気が乾燥して強風が吹き、全国的に林野火災が発生しやすい春を前に、今年は早い時期から注意を呼びかけた。
日高地方での2023年中の火災発生件数は御坊市内13件、日高郡内20件の計33件。火災種別をみると、建物13件、林野3件、車両3件、その他14件となっている。今年は2月末までに建物4件、その他2件の合わせて6件。今月1日から7日までは春の火災予防運動が展開された。
初日に行われた街頭啓発の取材で、ポケットティッシュを受け取っていた女性に話を聞いたところ、「お風呂の湯をまきでたいているのですが、早い時間にしたり、風が強いときはやめたり、気を付けています」。筆者の実家も以前は木の風呂で、まきで沸かしていたのを思い出すとともに、子ども心に何も感じなかったが、火事にならないよう祖母や母が、十分に気を付けてくれていたのだろうと思った。
運動に合わせて御坊市消防はスマホでできる住宅防火セルフ診断を公開。住宅内の火災リスクを特定、改善することで、安全で安心できる住環境維持につなげてもらおうと作成した。計20の設問があり、自分でチェックしながら進めていけば自動的に診断、結果が見られ、改善を促す内容で筆者もやってみたが簡単ですぐにできた。診断結果は「注意が必要です」。皆さんも一度チェックし、火災予防について意識を高めてもらいたい。(笑)