教え子との会話に笑顔を見せる中島さん

 御坊少年野球クラブの監督を14年務め、昨季限りでユニホームを脱いだ中島功さん(58)=御坊市湯川町富安=の勇退記念パーティーが3日、花ご坊で開かれ、教え子やその保護者ら約80人が出席した。

 発起人を代表して大前裕さんが、感謝を伝えたうえで思い出話をし、「これからも少年野球を楽しんでください」とあいさつ。来賓で御坊市内少年野球協会の西本和明会長が「こんなに大勢の人が集まり、監督の人柄が分かります。最高に素晴らしい方で、子どもに対して怒ったり無理なことを言っているのを見たことがない。これからも子どもたち、野球のためによろしくお願いします」とねぎらった。

 長女の吉本衣梨さんが花束を贈り、県軟式野球連盟学童部日高支部の田渕稔部長の発声で乾杯。中島さんを囲んで笑顔あふれる楽しいひとときとなり、記念品贈呈やビデオレター、思い出の動画上映でも盛り上がった。

 中島さんは湯川で11年間指導した後、御坊で14年間指揮。御坊では野球のまち阿南少年野球全国大会での3位2回、近畿大会での準優勝2回を含め、各種大会で優勝47回、準優勝25回、3位5回の成績を収めた。

 「野球選手の前に一小学生」として、指導では健全育成を心がけ、孫の吉本成希君(御坊小6年)の卒団を期に引退。「高校や大学での野球経験がない、どこにでもいるような人間の引退記念パーティーだなんて、夢にも思っていなかった。これまで続けられたのは各世代の選手、保護者のおかげ。感謝しかありません」と話していた。