協定書を手に千代松市長㊧と山名町長

 由良町と泉佐野市は28日、由良町役場で互いの特産品をPRする「ふるさと逸品協定」を締結した。泉佐野市の千代松大耕市長は来年の万博で関西国際空港を利用する海外の観光客に特産をPRすることを約束し、由良町の山名実町長も「由良町を世界に」と期待を込めた。

 両市町のイベントなどで互いの特産品をPRする協定で、同市が以前から各自治体と取り組んでおり、由良町は7件目。山名町長が同市のラジオ番組に出演したことなどが縁で、県内の自治体とは初の協定となる。相互にPRする逸品は、由良町が「ゆら早生みかん」と「紀州あかもく」、泉佐野市が「水なす」と「泉州タオル」。

 締結式には両市町の首長と担当課職員らが出席。千代松市長は「関空から来る多くの外国人観光客に、泉佐野市だけでなく全国の特産品を紹介したいと協定を始めた」と説明し、「万博開催時にはりんくうタウン駅周辺でイベントを企画しており、そこで由良町のあかもくとみかんをPRしたい」と話した。山名町長は「世界の玄関口となる場所でPRしていただき、由良町が泉佐野市とともに世界に羽ばたくきっかけになれば」と期待を込めた。

 「紀州あかもく丼」と「水なす」の試食も行い、千代松市長は「思わずかき込んでしまうおいしさですね」とあかもくの味に満足していたようだった。