美浜町は26日、2024度の予算案を発表した。一般会計は40億6646万万円5000円で、骨格予算だった前年度と比べて5億2825万5000円の増額。好評となっている煙樹海岸キャンプ場の通年オープンを継続させる経費を計上しており、3月4日開会の議会定例会には予算案のほか、キャンプ場の利用時期を分散させようと、繁忙期(ハイシーズン)の施設利用料を設ける関連議案を提出する。

 同キャンプ場は以前からゴールデンウイークの春季と盆前の夏季で年間2回開業。20年度から22年度まで新型コロナ感染拡大防止のため閉鎖し、規制の緩和や近年のキャンプ人気で23年度に通年オープンにした。

 23年度は今月25日までで大阪を中心に5374人が利用。19年度は31日間で2128人の利用だった。使用料は5月の133万4350円を最高に10、11月も100万円を上回り、これまでで合計660万円超。松林と海のロケーションが人気でリピーター率が高く、さらなる交流、関係人口の増加、地方創生につなげようと、24年度も通年オープンさせる。

 併せて、年間を通して定額だった施設利用料について、割高のハイシーズン期間を設定できるよう条例を一部改正。1人1泊の大人1000円、子ども500円を、宿泊なら大人1500円、子ども800円(ハイシーズンは大人2500円、子ども1000円)、日帰りなら大人750円、子ども400円(ハイシーズンは大人1250円、子ども500円)に値上げし、駐車料を廃止、テントの貸し出しをやめる。

 このほか、一般会計予算では主な歳出で町政施行70周年記念や和田地区ほ場整備の事業費を計上。定例会には計21議案と諮問1件を提出する。