「議長」と手を挙げて発言の許可を求める少年議員㊨ら

 由良町の少年議員と町議会議員との意見交換会が17日、役場で開かれ、中高生の少年議員が町内視察や日ごろ感じていることなどから、若者目線で町の将来や必要なものについて意見を述べた。

 少年議員は町政に若者の意見を取り入れようと昨年9月に5人を任命し、これまで少年議員内での意見交換や旧小学校施設、白崎海洋公園への視察を行ってきた。意見交換会では少年議員5人と町議会から8人が出席し、どんな町になってほしいか、作ってほしいもの、実施してほしいイベント、視察から感じたことなどについて意見を出し合った。

 少年議員は「町には若者が楽しめる場所が少ない」とし、申請不要で使えるバスケットコートやスケートボード場、日用品を買える店、カラオケ店などを作ることで若者にとっての魅力になると説明。イベントについては盛り上げるために有名人を呼ぶというアイデアもあり、「人気芸人の令和ロマンが来てほしい」などと話した。

 また、町内施設で見た海洋公園については「景色はきれいだが、階段のサビなど施設の老朽化が気になった」「車がない人でも来られるようバスを充実させるべき」などの意見があった。

 町議会議員は、町が進める紀伊由良駅の再整備や里地内への公園整備に関する考えを述べ、廃校施設活用として少年議員にeスポーツの可能性について尋ねる場面もあった。

 交換会は議会の委員会形式で進め、少年議員は「議長」と挙手のうえ発言。少年議員は来年度、新たなメンバーを補充し、県外研修などを経て、年度末には町への政策提言を予定している。