16日は「天気図記念日」。1883年(明治16)の2月16日、日本で初めて天気図が作られたという。今年は15日に関東、北陸、四国で「春一番」が吹いたと発表があった。気温も上昇し、東京都心では4月下旬並みの21・1度、日高川町の川辺では最高気温が16・5度。天気予報では18日以降、再び季節外れの暖かさになるとみられており、服装選びに注意したい。

 今月上旬には本州の南岸を進む低気圧の影響で関東甲信地方で雪が強まり、東京23区を含む9都県の全域や一部に大雪警報が発令された。不要不急の外出自粛が求められ、予防的通行止めや学校、会社で早めの終業、遅めの始業といった対策がとられるなか、転倒による救急搬送は100人以上。新交通システム「ゆりかもめ」では列車が立ち往生し、全線での一時運転見合わせによって、乗客が駅へ歩いて移動する姿がニュースになっていた。

 先日、美浜町で防災講演会が開かれ、取材した。講師で和歌山地方気象台次長の辻晶夫さんが「台風や線状降水帯などの大雨に備えて~防災気象情報の利活用~」と題し、避難を含めて早めの行動をとるよう啓発。気象台が発表する防災気象情報について、避難行動をとる時間をみて発令しているとし、「まずはハザードマップで自分の住んでいるところのリスクを知る。そして防災情報を入手して自治体の避難情報に留意。早めの行動をとってください」と求めていた。

 雪も雨も事前に防災気象情報でリスクをキャッチ可能。天気予報や予想気温を見て、傘を持って行くかや服装を選ぶのと同じ、と言っても言い過ぎではないと思う。情報を利活用し、被害に遭わないよう行動しよう。(笑)