2023年分の確定申告の受け付けが16日に始まり、御坊税務署でも納税者が手続きを済ませた。申告・納税期限は所得税や贈与税が3月15日、個人事業者の消費税が4月1日までとなっている。

 同署は1階に相談・申告書作成会場を開設し、パソコンを使って申告書を作成するコーナー5ブース、スマートフォンを使っての作成コーナー11ブースを設置。スマホコーナーでは書類を手に訪れた納税者が自身のスマホを使い、職員に教わりながら申告書を作成していた。 

 申告会場への入場は整理券が必要。当日配布ほか、コミュニケーションアプリ「LINE」で10日前から事前発行してもらえる。土地等譲渡所得と贈与税の相談は19、22、26、28、29日と3月5、6、11、12、15日。昨年10月開始のインボイス制度への登録で新たに申告が必要になった事業者は、申告書の作成に時間がかかるため、税務署での相談を希望する場合は早い時期での来署を求めている。

 御坊税務署個人課税部門の統括国税調査官奥田洋さんは「近年はふるさと納税に係る寄付金控除や医療費控除等を受けるため還付申告をされる方が多く、国税庁ホームページのスマホ申告専用画面は操作が簡単なため年々利用される方が増えています。スマホとマイナンバーカードがあればICカードリーダライタは不要で、自宅にいながら申告書の作成・提出が可能なため、ぜひ皆さんご利用ください」と呼びかけている。