第23回和歌山県市町村対抗ジュニア駅伝競走大会が11日、無事終了した。日高地方勢の入賞(8位以内)は惜しくもならなかったが、力いっぱい走る選手たち、沿道で声を張り上げて応援する保護者や関係者の姿みていると、シャッターを切りながらでもテンションが上がった。力を出し切って笑顔でたすきリレーする選手、納得できない走りだったのか、ゴール後に悔しがる選手、それぞれにドラマがあっただろう。結果はともかく、本番までに積んできた努力こそが財産であり、力になっていることは間違いない。

 体調管理の難しい時季。風邪、インフルエンザ、新型コロナなどに感染しないよう細心の注意を払いながらの学校生活、保護者も気が気でなかっただろう。筆者の次女と長男も走らせてもらった経験があり、体調を崩さないか、最後の最後まで心配したのを思い出す。直前にインフルエンザに感染して当初予定していた走者の区間を入れ替えたというチーム関係者の話も聞いた。まずは選手、スタッフ、保護者すべての関係者にお疲れさまでしたとねぎらいの言葉を送りたい。

 個人的には、1月の都道府県駅伝男子中学生区間で区間賞を獲得した選手がどんな走りをするのか楽しみだったが、進学する県外の高校入試のため欠場していたのが残念だった。このジュニア駅伝を経て、高校生になってインターハイで優勝した選手、箱根駅伝で活躍している選手もたくさんいる。県外の高校に進学してしまうのが少し残念だが、今大会が選手育成の一つのきっかけになっているのは間違いない。秋まで駅伝はオフシーズン。またいろんなドラマが生まれるのを楽しみにしたい。(片)