施設内から広大な梅園を見ることができる

 みなべ町晩稲の紀州高田果園は、農園内にある作業場のハウスを改修し、来園者向けの体験交流施設「見晴らしハウス」を新たに設置した。この時期は冷たい雨の日でも快適に観梅が楽しめ、同園の高田智史代表取締役は「施設を通して栽培の現場を肌で感じ、梅のことをもっと知ってもらえれば」と話している。

 同園は南高梅発祥の農園として知られ、山の丘陵地帯に3カ所の梅園がある。見晴らしハウスは南高梅の母樹が植えられている梅園内の高台に設置。観梅時期はイベントスペース、梅の収穫期には季節労働者の休憩場所に使用するほか、梅加工品づくりの体験コーナーも設けるなど、年間を通して人が集まれる場所として活用する。

 4日は餅つき体験イベントが行われ、来園者は梅を見ながら食事を楽しむなど思い思いの時間を過ごした。夜はライトアップもあり、梅林の幻想的な景色も楽しめるという。

 入園料は1100円(駐車場代込み)。午前9時から午後5時までオープンしている。11日にも餅つき体験のイベント(午前11時、午後2時)が行われる。