一人ひとり発表するDMATのメンバー

 御坊市のひだか病院のDMAT(災害派遣医療チーム)が、能登半島地震被災地の石川県に派遣され、同病院で開かれた運営会議(同病院課長級以上で構成)で活動を報告した。

 石川県の要請に基づき、1回目は1月12日から16日まで、DMATロジスティックチーム隊員の藤本順智情報企画課長を珠洲市健康増進センターへ、2回目の22日から26日までは藤本課長、寺杣智志第1内科部長、岩越たまみ看護師、尾鼻千穂看護師、井原克己用度課係長の5人を石川県庁へ派遣した。

 1回目は本部を円滑に運営させるための活動基盤の構築や支援者の支援、2回目では御坊市出身で横浜市立大学救急医学教授の竹内一郎本部長の下で、搬送調整を担当し、受け入れ先病院や搬送車両の調整などに従事した。現地で疲弊する医療従事者や福祉、行政担当者の負担軽減につながる活動を行ってきた。

 報告では「多くの新しい経験を今後に生かしたい」「派遣先が比較的落ち着いたところだったので自分自身何ができたのかというところは多々あるが、今後、いつ発生するか分からない災害に向けて日々努力を重ねたい」などと発表した。