20代のころ肌荒れなどの対策からサプリメントを飲むようになった。それ以降、テレビやネットなどで新たな成分を耳にすると早速購入しては飲み始め、多いときは数種類を同時に飲んでいたこともある。個人的に買うときは1カ月分でなく1年分くらい買うのが長く続けられる秘訣だと思っている。効果は物によっては感じるものもあるが、正直なところほとんどはわからない。それでもできるだけコスパのいいものを選んでなんとなく続けていたら、もう20年になってしまった。

 先日、由良町が募集していた地域課題解決型事業活動プランコンテスト「第3回ゆらコン」の優秀作品が発表された。大学生や社会人らを対象に町を活性化する取り組みを募集し、20のプランが応募。そこから選ばれた5プランが最終審査に進み、最優秀賞の1プランが選ばれた。

 最優秀は和歌山大学大学院観光学研究科2年の成田仁美さんのプラン「由良の海藻アカモクを使ったサプリメントの設計とECサイトでの販売」。表彰式ではプレゼンも行われ、それによるとアカモクに含まれるコレステロールや血圧低下作用があるとされる「フコイダン」、抗肥満作用があるとされる「フコキサンチン」が含まれることに着目し、ほかのサプリと保有量などを比較。販路についてもサプリのシェア率の7割がECサイトであることを示した。

 最優秀受賞者は町の補助を受けて実際にプランを実現することができ、成田さんは事業化に向けて取り組んでいく。抗肥満作用など注目度の高い作用もあり、完成すれば人気が出る可能性も秘めている。まだまだ解決すべき課題はたくさんあるが、サプリメントが完成する日を待ち望みたい。(城)