個人宅のボックスに新聞を入れるネクストデリバリー社員

 物流関係企業で構成するSkyHub(スカイハブ)日高川町は1日、新聞が郵送配達となっている川原河地内で、試験的に新聞配送サービスを開始した。

 スカイハブはドローンの開発や配送の企画運営を行う株式会社エアロネクストと同社子会社の株式会社ネクストデリバリー、物流大手のセイノーホールディングス株式会社の3者が提携し、美山地区の住民を対象に買い物代行や弁当の配送を行っている。

 同地区では過疎化の影響で新聞配達員が不足。2022年9月から郵送となり、朝刊が昼ごろに届く状態で、土日分は月曜にまとめて郵送されていた。

 今回、スカイハブが行う新聞配送は、新聞販売店各社が土生の保健センター前に設置した集荷ボックスに午前6時までに新聞を収納し、8時半にネクストデリバリーの社員が各社の新聞を回収し、車で川原河まで運搬。10時ごろに役場美山支所と個人宅2軒の計3カ所に設置しているボックスに配達され、購読者は好きな時間に受け取ることができる。受け取る時間が早くなるだけでなく、郵送料がかからないので今までより安い値段で購読できるメリットもある。現在は大手紙や地方紙を合わせて23世帯、約30部を配送。

 ネクストデリバリー事業部グループの三浦愛さんは「現状では土日分は月曜の配送となるが、今後はバス会社などと交渉を進め、バスで新聞を運搬するようなことを検討し、新聞の休刊日以外は各家庭に届けられるようなシステムを構築していきたい。ドローンを活用した配送も考えていきたい」と話していた。