滑走路延伸が計画されている白浜空港の上空写真(和歌山県提供)

 県が南紀白浜空港の滑走路延伸に向けた調査を計画しており、18日には岸本周平知事が2024年度当初予算案の査定で空港関連予算の計上を承認した。

 同空港は県が施設を管理し、民間会社が運営。延長2000㍍の滑走路があり、羽田空港便が一日3往復運航。2021年11月に国際ターミナルが建設され、昨年夏には日越外交関係樹立50周年記念としてベトナムから初のチャーター便が運航した。来月には韓国チャーター便も予定されている。

 県は滑走路を500㍍延伸して2500㍍にする計画。現在、国際便などに利用されている中型機の乗客定員が制限なしで運航可能となり、一層の国際便の誘致につながると期待される。滑走路延伸の調査や空港へのバス運行実証実験、空港の愛称定着化などを含めた事業費は約3800万円。うち滑走路延伸調査は実現可能性の検討のための費用として数百万円を見込んでいたが、岸本知事は「一日も早く2500㍍に延伸すると宣言したい」とし、さらに踏み込んだ調査を進めるよう指示。県港湾空港振興課は「別枠で予算を取って建設費の算定なども進めていければ」としている。