金メダルを手に橋本選手

 昨年末に行われた一般財団法人日本リトルシニア中学硬式野球協会関西連盟の台湾遠征で、紀州由良の橋本和弥選手(大成2年、日高川町)がメンバー入りする選抜チームが台北国際野球大会(12月23~27日)で6年ぶりの優勝を飾った。橋本選手はアジアの強豪が集まる大会で、先発3試合を含む全7試合に出場し、打率5割の活躍。「チームワークでの優勝。その大切さを実感した」と収穫を口にし、金メダルを手に今後さらなる飛躍を誓った。

 大会は台北市の天母球場をメイン会場に、台湾をはじめ日本、韓国、香港の計32チームが予選リーグと決勝トーナメントで熱戦を展開。全て台湾のチームとの対戦となった関西選抜は、予選リーグを3戦全勝の1位で通過し、決勝トーナメントも4連勝で頂点に立った。

 橋本選手の打撃成績は7試合で10打数5安打3打点、1四球、1犠打。予選リーグ第2戦では第1打席で左翼線二塁打を放ち、第2打席で2死満塁から右中間へ走者一掃の3点三塁打を運んだ。持ち前の勝負強い打撃を発揮すると、第3打席では三塁前へセーフティーバントを決め、続く予選リーグ第3戦第1打席の左翼線への二塁打で4打席連続安打を記録。決勝トーナメントでは決勝で8番・右翼手で先発出場し、第3打席で送りバントを成功させた。

 「予選リーグは自分のバッティングができた。決勝トーナメントは思ったようにいかなかったけど、体格がよく、パワーのある海外の選手相手に思い切ってプレーできた」と充実感いっぱい。5―6で迎えた最終7回、同点に追いつき、主将がサヨナラ打の決勝トーナメント2回戦や決勝など、全員で一丸となったチームワークでの勝利と振り返りながら、「仲良く集まって、野球の話をしたり、アドバイスをもらったり、本当にチームワークがよかった」と笑顔を見せ、「この経験を由良で生かし、そして将来につなげたいし、由良のメンバーにも伝え、強くなって全国大会へ行きたい」と抱負を語った。