閉庁の儀式で旧庁舎玄関にロープを張る三浦市長㊧と山本議長

 慌ただしい年の瀬も押し迫る中、日高地方の官公庁でも28日、仕事納め式が行われた。御坊市では来年6月10日で1期目の任期を終える三浦源吾市長が最後の仕事納め式に臨み、職員の日ごろの苦労に感謝の言葉を伝え、この日で50年の歴史に幕を閉じた旧庁舎の閉庁式でも「長い間ありがとう」。感謝、感謝で1年を締めくくり、年明け1月4日からの新庁舎全面開庁に備えた。

 御坊市の仕事納め式では郵便局配達員による地域見守り活動を提案、実現した教育総務課への職員表彰が行われ、三浦市長から同課の辻村一彦課長と山本幸さんに表彰状が手渡された。三浦市長はコロナの5類移行で花火大会、市民総体の開催など数多くのイベントが復活したことを振り返りながら、職員に対して「この1年間、本当にご苦労さまでした。心から感謝と御礼を申し上げます」とし、引き続き「何でも言える風通しのよい職場づくり」に意欲。来賓の山本清司市議会議長も「服装をきっちりし、笑顔を忘れずに」と述べた。

 旧庁舎閉庁式では三浦市長が今月19日から実施していた「ありがとうWEEK」のイベントで市民から届いた122件の旧庁舎への感謝メッセージを紹介し、「半世紀、この庁舎は市民の皆さまとともに歩み続けた。本当に長い間ありがとうございました。この閉庁式が過去への幕引き、一つの終わりではなく、新たな始まりとして、市民の皆さんの思いを新庁舎に引き継ぎ、市民の皆さんに約束した第5次総合計画のまちづくりを実現していきたい」と誓った。
 三浦市長は山本議長とともに玄関前にロープを張って閉庁の儀式を行い、旧庁舎への別れを告げた。