完成した門梅と(左から)前芝宮司、平田さん、濵田さん

 各神社で新年の初詣の準備が進むなか、みなべ町東本庄の須賀神社(前芝弘知宮司)の本殿前には梅の剪定枝(せんていし)で作られた門松「門梅(かどうめ)」が設置された。

 門梅は、梅の剪定で切り取られる細長い枝(ズバイ)を有効活用しようと、同町筋の平田宏美さん、田辺市の濵田幸さんの2人のデザイナーによるユニットkumanono..(クマノノ)が考案した。剪定枝を活用した門松に前芝宮司が関心を持ち、2018年から設置してもらっている。

 クマノノの2人は27日に同神社を訪れ制作作業。約2時間かけ高さ180㌢の門梅を完成させた。梅の花が咲く頃の2月上旬まで飾られる。前芝宮司は「この神社は梅農家の皆さんに支えられている神社でもあります。みなべならではの門梅で、新年を一緒に盛り上げたい」と話した。

 須賀神社の初詣「歳旦祭(さいたんさい)」は元日午前0時から。同日は午後2時から巫女の舞、2日午後1時からは恒例の馬駆け(雨天中止)も行われる。