JR西日本は19日、今年8月からきのくに線御坊―和歌山駅間で実証実験が行われていた自転車を追加料金不要でそのまま電車内に持ち込めるサービス「サイクルトレイン」について、来年1月から通年運行に切り替えることを発表した。

 サイクルトレインは2021年に初めて新宮―紀伊田辺駅間で導入され、22年は御坊駅まで区間を延長。利用者からの要望もあり、今年8月からは御坊―和歌山駅間でも実証実験の運行がスタート。運行のトラブルや混乱もなかったことから通年運行が決まった。

 御坊―和歌山駅間は通勤・通学で利用する乗客も多いことから、利用できる電車、持ち込める自転車の台数を限定し、完全予約制をとる。実証実験では1列車につき3台までとしていたが、来年1月からは4台に増やす。

 予約方法は専用サイトから予約ページへアクセスし、提示された運行予定の電車を選んで必要事項を入力。当日までに予約メールが届き、乗車はスマートフォンでメール画面を提示すればよい。利用可能な電車は専用サイトで確認できる。

 御坊―和歌山間の通年運行で、きのくに線のサイクルトレイン利用可能区間は200㌔を超える。23年の利用者数も前年比1・7倍の約1万4000人になる見込みとなっている。