現役選手の花道を同期生と一緒に入場する中島選手

 プロ野球・東北楽天ゴールデンイーグルスからドラフト6位指名を受けた青山学院の中島大輔外野手(22)=日高川町蛇尾=の入団祝賀・激励会が17日、花ご坊で開かれた。中島選手が小中学生時代に所属していた御坊ボーイズ/ジュニアタイガースが主催で、チーム関係者やOB、保護者、現役選手ら約120人がエールを送り、中島選手は開幕1軍の目標へ決意をみせた。

 現役選手が2列に並んで作った花道を、同期の10期生と一緒に楽天のユニホーム姿で中島選手が入場し、出席者は大きな拍手で出迎えた。発起人の御坊タイガースの山﨑幸二会長は開会あいさつで「大学、そして侍ジャパンで主将を務めたことがうれしかった。俊足に加え、最近では長打も打てるようになっているので、阪神タイガースの近本選手のような選手になってほしい。チームとしては3人目のプロ選手、皆で応援しよう」と激励した。

 来賓の久留米啓史日高川町長は「中島選手は日高川町にとっても誇り。プロという厳しい世界でも、チームにとってなくてはならない主力になってくれることを期待しています」、二階俊博衆院議員の秘書俊樹さんも「必ず活躍してくれると確信している。私たちはとことん応援します」とエールを送った。

 和佐公生日高川町教育長の発声で乾杯し、中島選手を囲んで和やかに歓談。中島選手の活躍をまとめたDVDの上映、山﨑会長や同期生から花束贈呈、中島選手からチームへ記念品も贈呈された。

 最後に中島選手が決意表明。青山学院大での日本一や秋季リーグMVP、日米大学野球で日本代表の主将を務めて優勝したことなど人生が大きく変わった1年だったと振り返り、「すべて御坊タイガースでやってきたことが基礎にあったから成し遂げられた。これからはもっと厳しい戦いになるが、タイガース、高校、大学で学んだことを生かしたい。開幕1軍を目標に頑張るので、応援よろしくお願いします」と力強くあいさつした。