住民の寄付に感謝する僧侶

 みなべ町の南部町仏教会(畑﨑周定会長)は9日、師走恒例の歳末たすけあい托鉢を行い、宗派を超えた8カ寺9人の住職らが町内を歩いて募金を呼びかけた。

 昭和2年、同会が設立した双葉幼稚園(のちの南部幼稚園、現在は愛之園こども園に統合)の運営資金を集めるために始めたのがきっかけで、幼稚園の運営が軌道に乗った戦後からは歳末のたすけあい運動として行っている。今年で95回目。

 住職らは昼に堺地内の常福寺に集合。鉦を鳴らして「歳末たすけあい托鉢を行っています」とマイクで呼びかけながら民家を回り、多くの住民らが募金に協力した。

 畑﨑会長(75)は「毎年この時期に行っており、托鉢を待っている方もいらっしゃいます。本当にありがたいことです」と話していた。集まった募金は社会福祉協議会へ寄付される。